行く春「右隻」
商品番号:KG_04R
販売価格 400,000円(税込440,000円)
川合玉堂の名作「行く春 右隻」をリトグラフで完全復刻いたしました。
第十回文展出品 昭和46年重要文化財指定作品
旅と制作との中で生まれた本作品は、桜が花吹雪となって散る晩春に、寄居から長瀞を歩いた印象をまとめたものである。
波立つ流水には墨線を効かせ、画面の骨格をなす墨線には、上に白緑の薄い色をのせ、線を淡く抑制し、色彩に程よく調和させている。見るものをやさしく包み込む、春のうららの心地よさを、この柔らかな岩の表現が高めている。行く春を惜しんで初夏を迎える微妙な変化を先取りし、春のまろやかな暖かさと幽遠な美しさを醸し出している。
円山四条派と近代写生の融合と言える舟や波の写実的描写、狩野派に柔らかみを加えた岩の表現、散りゆく桜に見られる琳派や大和絵からの装飾的表現が、六曲一双の大画面の中で見事に調和している。
この作品がこれまでの玉堂の修練の結実であり、玉堂独自のスタイルの一応の完成であり、作者自ら新しい画風が生まれたと語る自信作なのである。
「仕様・体裁」
用紙:イタリア・パプリアーノ紙
額縁:木製漆溜色仕上げ
画寸:405x885mm
額寸:605x1085mm
セット内容:リトグラフ、額、アクリル、金具、つり紐、布多袋、黄袋
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